和歌祭
和歌祭は、毎年5月17日(徳川家康の命日)に近い日曜日に行なわれる紀州東照宮の大祭の呼称です。
和歌祭は、和歌の浦に東照社が創建された翌年の元和8年(1622)に創始されました。
創始当初の江戸時代は、和歌山城下町民がこぞって参加し、「紀州の国祭」と呼ばれ、親しまれていました。
城下町民が参加する東照宮祭礼としては最も古い祭礼といえます。
和歌祭当日は、さまざまな芸能をともなう練り物と渡り物が、神輿に従い、海上では御関船が御船歌を囃す、陸海あげての大祭礼でした。
明治維新以降はその主体が和歌村(現・和歌浦)に移り、連綿と継承されています。