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わかまつり絵巻

江戸時代

和歌祭の行列を描いた絵巻(高さ25.7cm、長さ1489.3cm)で、田楽に始まり、ささら踊り(雑賀踊)で終わっている。
前後が欠けており、神輿などの「後の渡り物」を描いた部分は欠如しているが、町人たちの出した練り物が素朴なタッチで描かれている。
行列は、前から、田楽、神子、御旗鉾の「先の渡り物」、長刀振、赤母衣、白母衣、すわい、連尺、忠棒、山伏、囃子方、請棒、雑賀踊、曳船(唐船)、山伏、汐汲み、舁山(高砂)、曳山(山路)、舁山(草刈)、鷹匠、にない餅、餅花、餅搗人(杵踊)、手合わせ、囃子方、唐人、囃子方、順礼踊、舁山(釜ほり)、福禄寿、花籠、舁山(鷺森)、忠棒、囃子方、山伏、雑賀踊の「練り物」が続いている。
練り物を出している三つの町人町のうち、内町と広瀬の町名が記されているが、湊の町名が記されていない点から、湊が制作に関与していた可能性も指摘される。描かれている内容などから、寛文5年(1665)に規模が縮小される前(寛文元年か)の行列図とみられる。

所蔵先:和歌山市立博物館

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